5月18日 WEBマーケティングセミナー 【レポート】
こんにちわ。
ディレクターの住友です。
さて、5/18にKDDIウェブコミュニケーションの高畑さんが開催した
WEBマーケティングセミナーに参加してきました。
以下考察を交えながらレポートを書きます。
内容
1. WEB制作者が陥りがちなWEB特有の狭い視野感
2. 分析を用いたマーケティング手法の危険性
3. 上記を知った上での4P分析を利用したWEB戦略立案
4. ワークショップ
1. WEB制作者が陥りがちなWEB特有の狭い視野感
指摘があったのが、WEB制作者に多い考えが、
「なんでもWEBで解決しようとする」
事だそうです。
WEBはこの時代必須のツールです。
しかし、事業におけるWEBのゴール、存在価値、役割、限界はそれぞれ違うものです。
それをいざWEBを作成するとなると、WEBからの視点で物を考えがちになってしまいます。
あくまで事業目線かつ、その戦略とゴールに基づいた視点でのWEB制作が重要ということです。
聞くと当然の事なんですが、実情これが徹底してできている会社というのはとても少ないようです。
2. 分析を用いたマーケティング手法の危険性
大手や、比較的人数の多い会社に特にあてはまるのかもしれません。
近年マーケティングが発達してきた分、フレームワークも数多くあります。
高畑さんが言うには、「フレームワークバカ」なるフレームワークありきでしか
戦略を考えられない人が増えているそうです。
フレームワークの危険性は、「本質を見誤ることもある」というような感じでしょうか。
実際フレームワークを使用すると、
・提案がそれっぽくなる
・数字をつけることで説得力が増す
と思います。
しかし、実際には、フレームワークありきで考えた戦略は、
予測値に達することはまずなかったそうです。
ワークフレームは視点や戦略立案の参考にはなるものも、
実際の感覚や経験も信じ、本質を見極めながら戦略を考えなければいけません。
3. 上記を知った上での4P分析を利用したWEB戦略立案
今回使用したフレームワークは4P分析という結構昔からある手法です。
これは、
・Product (商品力)
・Price (価格)
・Place (販売チャネル)
・Promotion (宣伝)
の4つのPをあわせたフレームワークです。
このフレームワークを使用した理由は、
「事業全体を俯瞰して考えること」
為です。
しかし、あくまで重要なのは、「事業全体を俯瞰して考える」ことで
4Pに当てはまりにくかったり、これで考えが妨げられる場合などは使用する必要はありません。
この4つのPに事業をあてはめ、
・実情
・どこを今後強化していくか
を実例を交えながら説明して頂きました。
4P分析を使用し、改善策を考えるコツは、
4. ワークショップ
テーマ 「トップ5に入れる」
《今後利用したいコーヒーチェーンのアンケート》を用いトップ6以下のコーヒーチェーンを
どのようにトップ5に入れるかを各グループに分かれ検討しました。
各グループ色々意見が出ましたが、
このワークショップの最大のキモは、
どのグループもほとんどWEBを用いなかったことです。
テーマがテーマだっただけにWEBを使用しなかったということもありますが、
普段WEB作成時にこのワークショップのような視点を持てていますか?
という気づきを与えるためのワークショップだったそうです。
ここまで具体的な事業戦略を頭に入れた上で考えるホームページは、
事業のゴールにWEBのゴールがかなり高い確率で結びつくと感じました。
今現在、WEBのニーズがあるように感じるのに、WEBを活用できていない。
そんな会社さまなどは、WEB自体が、
上記のような俯瞰した視点を持てていない、
事業のゴールがWEBの作成まで浸透していない
などの可能性が挙げられるのではないでしょうか。
長くなりましたが、今回のセミナーでは新たな手法というよりは、
「WEBサイトの本質は何か」をもっと突っ込んで考え、
PDCAサイクルを回し、フレームワークだけでなく、
もっと肌感覚を磨く必要性を改めて感じるセミナーでした。