iPhone 4 S
「今日が人生最後だとしたら今日やることは本当にやりたいことだろうか。」
「NO」という答えが幾日も続いたら、私は何か変える必要があると知るのです。
こう語るApple社CEOのスティーブ・ジョブスは、この時すでにガンと診断され、余命は3ヶ月から6ヶ月と宣告されていました。
そして、ジョブスは自身に受けた死の宣告をこう言っています。
「つまり、子供たちに伝えるべき今後10年間のこと全てを数ヶ月で伝えろということなのです。」
「世の中の95%以上がWindowsユーザーである以上、ホームページを作る制作環境はWindowsを使うべきだ」
と時々ボクは会社の人に言います。
そんなボクが最初に手にしたコンピュータは、忘れもしないApple Performer5220でした。
http://www.apple.com/jp/support/datasheet/performa/performa5220.html
(思い返せば今使ってるPCの4倍ぐらいの値段がした!当時OSは漢字TALK7.5とか!!フォトショ5、イラレも5!!)
当時は「マルチメディア」「ウェアラブルPC」という言葉が流行り、家庭で扱える動画や音声などがアナログデータだったのが徐々にデジタルデータに変わりつつあり、新しいデバイス、新しいメディア、不可能が可能になる… 今思い返せばそんな時代でした。
初めてMacを手にしたボクはこれで何でも作れると思いました。
まだ若かったボクは「あんなものを作りたい」「こんなものを作りたい」と夢を抱いていました。
そして、Windowsではまだまだクリエイティブな環境を手短に構築することは難しかったため、純粋なApple信者でした。
後にPawer Mac G3 を買って3DCG(LightWAVEとか)や自宅で音楽制作ができるDTM(Logicとか)もかじってみましたが、紆余曲折あり(すぎたが)現在WEB制作というお仕事に携わっています。
ボクは、ジョブスが作ったMacを手にした。
Macの向こうに未来があるように思えた。
「君たちの時間は限られている。 だから無駄に誰かの人生を生きないこと。」
「他人の意見というノイズによって
あなた自身の内なる声、心、直感を
かき消されないようにしなさい。」
「最も大事なことはあなたの心や直感に従う勇気を持つことです」
「それら内なる声、心、直感はどういうわけか
君が本当に何になりたいのか既に知っているのです。」
「それ以外のものは、二の次でいい。」
「Stay hungry, Stay foolish.」(ハングリーであれ、バカであれ。)
「常に私自身がそうありたいと願っています。」
スピーチをそう結ぶジョブスに共感するとともに、 ボク自身も、ジョブスが作り出したMacによって扉をノックされたものの一人として
ジョブスの功績に敬意と感謝を込めて、今後の人生を
「Stay hungry, Stay foolish.」
この精神を忘れることなく、
全ての出会った人に感謝し、
出会いで培った経験を自身の成長に寄与し、
また、出会った人に還元することを生きがいとすることを喜びとしようと思います。
…と、ここまではジョブスがCEOの席を退いた時に書き溜めていた内容です。
そして、昨日、一人の天才がこの世を去りました。
誰にとってもあまりにも早く訪れたように思えるこの時のことを、
前述のスピーチの言葉とともにジョブス自身が一番深く受け止めていたことでしょう。
すでに与えられた命だったのでしょう。
折りしもiPhone4Sの発表の翌日でした。
彼は多くの人に夢と希望をあたえ、多くの笑顔を作りました。
ボク自身も小さいながら彼に影響を受け、人生を大きく変えられた一人です。
そのおかげで、多くの人と出会い、多くの苦労を経験し、多くの喜びを得ることができました。
つまり、豊かな人生を送ることができているのです。
ありがとう。ジョブス。
Thank you "4" "S"teve !!
ジョブスの子供より。 感謝を込めて。
P.S.
初めてMacを手にした時から17年が経ち、Macは使わなくなったけどiPhoneは手放さなくなったよ。