WEBサイトのマーケティングやコンバージョン率のアップにも役立つ行動心理学
4月から消費税が8%になりましたね!
100円で108円・・・500円で540円・・・1200円だと・・・
もうこの時点で無理ですね。あきらめました。
増税後も消費が止まらないデザイナーのアオキです♪
今年の春夏の流行カラーが白だそう!全身白でコーデとかが流行っている模様。
WEBデザインにも色々と流行があるのですが、シンプルなデザインからダイナミックなデザイン、どれもターゲットの心をつかむために時代や流行に合わせてデザインされます。ユーザビリティはもちろん、商用なら買いたくなってしまう、行きたくなってしまうお店のサイトもどれだけ出来るのかということをただデザインするだけでなく戦略として考えなければいけません。
マーケティング市場では人間の行動心理学が必要不可欠となっています。
今回は、WEBサイトのマーケティングやコンバージョン率のアップにも役立つ基本的な行動心理学を5つご紹介します。
目次
行動心理学とWEBマーケティングの関係性
- いつの間にか買う予定のなかった商品を買ってしまっていた・・・
- ついつい同じネットショップでお買い物をしてしまう・・・
- 同じ商品なのに値段よりも、口コミ、商品情報が多い店で買ってしまう・・・
そんな経験は皆さんにはありませんか? その行動というのは、行動心理学の法則が動いています。
マーケティングでの最終的にお買い物をしてもらうなどのコンバージョンは、特に行動心理学に左右されているといってもおかしくないのです。
リフレーミング
リフレーミングとは?
リフレーミングとは、ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を枠組みをはずして、違う枠組みで見ることを指す。 同じ物事でも、人によって見方や感じ方が異なり、ある角度で見たら長所になり、また短所にもなる。 例えば、試験で残り時間が15分あった場合、悲観的に考えた場合は「もう15分しかない」と思うし、また楽観的に考えた場合は「まだ15分もある」と思うであろう。
引用:ウィキペディア
例えば、ネット上で旅館を探しているとき、同じくらいの価格の旅館を3件見つけたとする。
その口コミだけでは分からない外観など、サイトで調べたときに「イメージに近い画像」「売りのポイントが書かれたコンテンツ」「強み」などの コンテンツを設けることで、他店と価格だけで判断する可能性が低くなります。
一般的に相場が知られていない商品や企業サービスにも特に効果があり、ターゲットを意識した内容を分かりやすく伝えることは、 ユーザーが能動的に情報を見ていくWEBにおいてはこれを活用することで、1つ物事だけで判断せず、選択の入り口を増やすことでユーザーをうまく誘導することが可能となります。
認知的不協和
認知的不協和とは?
認知的不協和は、人が自身の中で矛盾する認知を同時に抱えた状態、またそのときに覚える不快感を表す社会心理学用語。 アメリカの心理学者レオン・フェスティンガーによって提唱された。 人はこれを解消するために、自身の態度や行動を変更すると考えられている。引用:ウィキペディア
例えば、長打の列ができているスィーツがあります。
前に、偶然にそのスィーツを頂いたことがあったけれど、自分はそれほど美味しくなかった。
でも、これほど評判だから、きっと美味しいのだろうと思うようになるのです。
この心理はWEBやキャッチコピーに活用することが効果的です。
WEBなどでは、ひとことで言えば「だましうち」のようなキャッチコピーを商品や企業につけたとします。
見た人は「本当なの?」とその広告、コンテンツに回答を知りたいと読み進めます。
すぐに回答が見つかりにくいと離脱率が上がり、イメージは悪くなりますが その中で納得させられるような内容をキチっと説明することで、コンバージョン率は更にあがるという仕組みです。
カクテルパーティー効果
カクテルパーティー効果とは?
カクテルパーティーのように、たくさんの人がそれぞれに雑談しているなかでも、自分が興味のある人の会話、 自分の名前などは、自然と聞き取ることができる。このように、人間は音を処理して必要な情報だけを再構築していると考えられる。 引用:ウィキペディア
作ってみたかったネオンデザイン。これだけイケイケになってしまった・・・
ほとんどフリーのテンプレを使用させていただきましたが。。
時代を感じるいいネーミング(笑)1953年に心理学者のチェリー氏が提唱したそうです。
最近よく広告、ブログ記事などでもこのカクテルパーティー効果を使うことは多く、
「最近太った?と言われた人必見です!」「2014年版 今すぐ女を上げたい方へ」など、
ターゲットをダイレクトに呼び込むためのキャッチを見出しにすることでたくさん埋もれたバナーの中でもアクセスされる可能性が上がります。「自分が興味のある人の会話、 自分の名前などは、自然と聞き取ることができる。」その能力を人間がもっているのなら、テキストだけの見出しであっても事例やブログなどでは、特に重要とされる要素となりますね。
ストループ効果
ストループ効果(ストループこうか)とは、文字意味と文字色のように同時に目にする二つの情報が干渉しあう現象。 1935年に心理学者ジョン・ストループによって報告されたことからこの名で呼ばれる。 例えば、色名を答える質問を行った場合、赤インクで書かれた「あか」の色名を答える場合より、 青インクで書かれた「あか」の色名(『あお』)を答える方が時間がかかる事をいう。
引用:ウィキペディア
例えば、 結婚式場の広告やサイトで目立つ場所に、花嫁や式場の画像ではなく関係のない画像を使用した場合に ユーザーが混乱し、コンバージョン率が下がってしまう可能性が高くなります。
ユーザーが短時間に情報を判断するにはテキストだけではなく、画像やアイコンを効果的に用いることが ユーザビリティ的にも重要となっています。
たまに人間と動物が入れ替わったり、大人と子供が入れ替わったりするような広告を見かけます。これは逆に見過ごしがちなものに、理解する時間を与えて、気を留めてみてもらおうという戦略技法を使っていることが多いです。
無意識の視線
Webサイトは右からよくスライドしていますが、別に右にスライドしてくわけでもないのに ページを読み進めていくとき無意識に右に進んでいる気になってきます。 人は未来のことなどを想像しようとすると右に意識が向くんだそうです。
これは無意識にリンクをクリックしながら「どんな情報があるのかな」と未来を想像して右に意識がいくようです。
この効果を意識して、無意識でも押して欲しいPRしたいコンテンツボタンなどは、右に配置されることが多いです。 例えば、お問い合わせフォームやキャンペーンのアイコンなどは右上に配置し、常時どのページにも置くことでコンバージョン率も上がります。 逆に解約コンテンツなどは辿り着きにくく、分かりにくいボタンにしていたりしますね。
まとめ
どれだけ多くのアクセスを獲得しても、売上げや企業の最終目的につながる最終成果であるコンバージョンが発生しなければ、意味がありませんよね。
サイトを見る、クリックする、理解する、他のページに移動するなど行動するのは人間です。
その人間の行動心理学からコンバージョンを考えてデザインをするというのは、WEBだけではなく、 アートな要素以外のデザインにとっては、とても重要なことです。
昔から、恋愛や商売の駆け引きを題材とした物語があるように、いつの時代も人間の心理は変わらず、効果的な技法として利用されるのでしょう^^