新年のご挨拶「2019年の総括と2020年の抱負」
新年明けまして、おめでとうございます。
代表の丸山です。
昨年は2月にオフィス移転もあり、例年よりも多くの皆様のお世話になった1年でした。
新年の挨拶として何を書こうかと考えたのですが、正月ボケで思考が巡り巡って散らかりつつあるので、整理の意味も込めて「2019年の総括と2020年の抱負」をまとめていきたいと思います。
1. 事業について
事業について、2019年は一言で表すと「リリースと運用」の年でした。
これまでのWebサイト制作の他に、公開後のコンテンツ制作や広告・解析など、Webコンサルティングの依頼が増えた1年でした。
社内でも通常の制作作業とは別にコンテンツに関わる作業が増え、現場のリソース管理に苦戦する場面が多く存在しました。時期によってはお仕事をお断りするケースも出てしまい、ここは今年も引き続きの課題となります。
その他、地域創生のお仕事や業務管理システム(UI設計)のご依頼など、これまであまり手を出していなかった領域のお仕事にも関われたのは良い経験でした。
実績として表にあまり出ていないものが多いですが、口コミやご紹介が増えたことも実感出来る1年でした。
ワークフローの整備
Web制作会社は労働集約型のビジネスのため属人化しやすい特性がありますが、その属人化された構図が不確定要素として面白い一面もあります。
しかし、組織で属人化が激しくなってくると「隣席の人が何をしているのか分からない」状況になり、知識や技術の交流を起こりにくく“成長しづらい環境”になってしまいます。
昨年は業務が多岐にわたる中、若手陣の目まぐるしい活躍のおかげで困難にも何とか打ち勝つことが出来ました。今年はそんな若手陣の後押しに応えるべく、自分たちのノウハウが集約されたワークフローを整えていきたいと考えています。
2. 組織づくり
2019年は「組織づくり」を大きくテーマに掲げた1年でした。
OKRや1on1を導入し、チーム内や個人のパフォーマンスに目を向けた仕組みづくりに注力しました。まだ完全に上手く機能しているとは言い難いですが、以前に比べ個人が自発的に動き、自分の意を示す障壁も下がった印象があります。
現在進めている組織づくりの取り組みとしては、会社の文化を一つにまとめた「コンセプトBOOK」を作り上げ、それを浸透させること。コンセプトBOOKとは、UNIONNETのミッションやビジョンをはじめ、会社を構成するヒト・モノ・コトを表現したものです。
就業規則をはじめ人事評価や福利厚生など、見直すべきことは多いですが、現場で働くスタッフの仕事に対する意識や、職業別の能力分解など、組織の文化として一つ一つ定義付けていきたいと考えています。
採用
組織づくりに密接な関係にある採用。
14期(2017年6月)から現在までの社員数で考えると、途中2名の退職がありましたが結果的に7名が加入し、18名から23名に増えました。そして、年始からは有能なディレクターが2名入社予定です。
今後の採用計画としては、デザイナーとエンジニア、そしてカスタマーサポートそれぞれを1名づつを検討しています。引き続き自分たちが「一緒に働きたい」と思える方との出会いを求めていきたいと考えています。
3. マーケティング
弊社の営業手法は自社サイトのお問い合わせフォームからサイト制作のご相談を頂く反響営業です。2019年は300件近くのお問い合わせを頂きました。
Google検索による「Web制作 大阪」「ホームページ制作 大阪」にて上位表示を維持してはいますが、これは営業活動としては競争を激化させている側面もあります。ここ数年では自分たちが提供しているサービスにも大きく変化があり、社外からのイメージと社内の実態にギャップが出てきているのも事実。これは結果的に自社のWebマーケティングにズレが生じているとも言えます。
2020年は自社のポジショニングを今一度見直し、数ではなく質にこだわっていける取り組みを行っていきたいと考えています。
情報発信
2016年にリニューアルを行った自社のコーポレートサイト。その後、何度かメンテナンスを行ってはいますが、今の事業との整合性や今後の展開に対応し切れない仕様になってきました。
自分たちのことを正しく発信することは、コンテンツづくりを生業としている自分たちには当然のことです。これまでは私が個人として発信することはありましたが、社員やクライアントの声を発信することはあまりありませんでした。
“良いものづくり”をするのが当たり前な今、どんな人達がどんな想いでものづくりをしているのか、またそのものづくりの末にクライアントにどんな効果があったのか。そんなストーリー性や文脈を発信していきたいと思います。
4. 新規事業
弊社の歴史の中で新規事業への取り組みはこれまで何度かありましたが「社内からのリソースが割けない」「事業立ち上げにかける充分なコストがない」「プロジェクト途中で方向性を見失う」など、今でも続いている事業は何一つありません。
新規事業への挑戦は、弊社のように1つの事業で成り立っている企業にとっては、未来の可能性が広がる取り組みです。技術の進歩が急速な今、業界の10年後は誰にも予測できないものになっています。
だからこそ私が主軸になり、第二創業ベンチャーとして果敢に新しい分野にも手を出し、組織としても経験を重ねていきたいと考えています。
いくつかアイデアもあり、既に着手しているものもありますが、私個人としては、二極化するWeb業界の現状から、企業への就職障壁が日々高くなっているように感じるため、業界の未来(若手人材)へ貢献出来るような活動も行っていきたいと思っています。
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と、全体を通して社内に向けたようなメッセージになってしまいましたが、最後に・・・
立場上、毎年この時期になると方針を打ち出すことが多いのですが、当然、方針に年末年始の区切りなんてありません。常に成長志向・常に挑戦志向が求められます。ただ、あまり“大きく打って出る”ことは好きでは無いので、挑戦と基盤づくりをバランス良く行っていきたいと思っています。
「今年は基盤づくりの年にしよう」
実はこれ、毎年言っています。
特に意識したことは無いのですが、自分が全体へ方針発表をする時に、この言葉を使わない時が無いように思います。これはきっと私の性分もありますが、それよりも「1年かけて成長してきたサービスを源に基盤づくりしよう」という思いが強いからです。
私自身も事業継承をし3年目になり、今年の7月から4年目に突入します。経営者としても、これまでの学ぶフェーズから結果を出し社会にインパクトを与えていくフェーズへ移行する必要があると考えています。業界で考えると上を見ればキリがありませんが、まずはじめの目標は・・・
“会議室用に100インチのモニターを買うこと”
まずはここを目標に、遊び心と働く楽しさを追求して、今年もスタッフ一同成長していきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いします。
※アイキャッチ画像はOffice ioさんの特別企画にて制作いただきました